(12/5 展示を終了しました)バショウカジキを搬入しました
「潮目の海」コーナー(潮目の大水槽)にて、バショウカジキを展示しました。2009年9月の世界初展示に続き、11年ぶりの快挙です。
*2020年12月5日展示が終了しました。
展示開始日 | 2020年10月12日 |
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展示場所 | 潮目の海 大水槽(黒潮) |
展示個体 | 1尾 全長1m |
アクアマリンふくしまの「潮目の海・黒潮水槽」では、外洋で回遊するカツオやマグロ類がイワシの群れを襲うなど、自然界で繰り広げられる「食う・食われる」の関係を水槽内に再現しています。そこで当館ではかねてから大型の捕食者としてバショウカジキの展示に挑戦をしてきました。過去には2008年に13日間予備飼育水槽での飼育に成功し、2009年には約2か月間(9/14~11/26)の飼育展示に成功しました。高速で遊泳し、体表が傷つきやすいことなどから採集・運搬・飼育が非常に難しく、世界でも他に展示例はありません。今回は越前水産株式会社(代表取締役 越前隆夫氏)の全面協力により状態の良い個体の採集が実現しました。
- バショウカジキ
- マカジキ科
- Istiophorus platypterus
- Indo-Pacific sailfish
全長約3m。芭蕉の葉のような大きな背びれを水面から出して高速で泳ぎ回ります。この背びれは、餌の魚群を威嚇したり、急停止や急旋回するときのパラシュート、ブレーキのような役割を果たしているとも考えられています。食性は魚食で、上あごの骨がのびた長い吻(ふん)を魚に打ち付けたりつついたりして餌をとります。
カジキ類は世界中の温・熱帯海域外洋の表層域に分布し、日本近海では東北地方以南に6種類(バショウカジキ、フウライカジキ、マカジキ、メカジキ、クロカジキ、シロカジキ)が生息しています。