飼育展示部 展示第2グループ 1997年入社 獣医学部卒
水族館ですが、猛禽類や陸上動物などもいるため、診療・治療に関しては哺乳類、鳥類、魚類、爬虫類、両生類と幅広い分野の生物を相手にしなくてはいけません。飼育生物の診療・治療だけでなく、生物の飼育も担当します。現在飼育を担当しているのはタヌキやアナグマ、フクロウなどの日本産動物になります。犬や猫などと違い一般的に触れられることのない生物を相手にすることから、その生物がどんな生態をしているかを知ることは大事な仕事です。直接毎日接することで細かな差異を感じ早期治療、予防を実施します。 |
飼育生物の寿命を全うさせることが出来たときや繁殖に成功したとき、そして体調の悪い生き物を助けることが出来たとき。10年ほど前、トドが発情期に入りオスが興奮して噛みつきメスに大怪我をさせたことがありました。その後怪我が悪化しそのメスが死亡しかけたことがあったのですが、獣医二人で毎日の治療を続けることで助けることが出来、先日そのメスの寿命を全うさせることが出来ました。 |
獣医の仕事は動物の治療と思われがちではありますが、それよりもできるだけ病気や怪我を未然に防ぐことが最も大事だと私は考えています。そのため飼育環境や餌の内容など動物の健康に関係するものを重視しています。また病気や怪我を早期発見し、早期治療をすることも大事です。そのために飼育スタッフとの情報共有は欠かせないことから、日頃のコミュニケーションは大切だと思います。 |
学生時代から水族館で勤務することを望んでいましたが、そのときは募集がなく諦めていました。卒業後、勤務した動物病院が休みの日に大学の研究室に遊びに行った際に、福島に出来る水族館がオープニングスタッフとして獣医を募集し始めたことを知りました。その当時勤務していた動物病院の院長に相談したところ、覚悟を持って受けなければ受かるものも受からないとアドバイスをもらい、動物病院はそこで辞めることを決意し応募しました。 |
当館の設立目的が教育であることからショーなどはなく、水槽も環境を再現したものが多く、生物を自然な状態に近い状態で見せることが出来る所が施設として好きなところです。また、仕事内容としては、獣医ではありますが飼育の一員でもあるため魚などの採集や輸送などにも参加でき、動物病院や動物園とは違った経験が出来ます。 |
8:00 出社・メールチェックなど |
当館には私ともう一人の獣医がいますが、どちらも50歳を超えています。今回初の後任獣医の採用ということで、これから先アクアマリンふくしまの生き物たちを長くお任せできる人を求めています。飼育スタッフだけでなくいろいろな人が働いている職場のため、その人達とコミュニケーションをとりながらアクアマリンふくしまを盛り上げてください。 |