黒潮と親潮は、日本列島の南と北から何千キロもの旅をして、福島県沖で出会います。潮目の海を象徴する二つの水槽の水量は、2,050トンです。力強く泳ぐ外洋の魚たちと、地元の海にすむ生き物たちをご覧ください。
黒潮の源はフィリピン、台湾の東方といわれ、大陸棚の線に沿って北上し、日本の南沿岸を通り福島県沖に達します。黒潮は1秒間に数千万トンもの流量の水を運んでいると推定され、その流れの変化は、日本の気候にも大きな影響を与えます。また、カツオやマグロのなかま、サンマなど、多くの魚類がこの流れを利用して回遊します。フィーディングタイム
力強く泳ぐ回遊魚たち
水量1,500トンの当館で最も大きな水槽です。この水槽では、黒潮流域の外洋を泳ぎ回る回遊魚を中心に展示しています。プランクトンを餌にするマイワシとそれを餌にする遊泳力の強いカツオ、マグロのなかまなどを同居させて、「食物連鎖」という食う・食われるの関係を大水槽で再現しています。
生命を育む豊かな海
岩や海藻、マボヤなどが見られる沿岸の水槽はよくのぞいてみると、岩陰や海底でじっと動かず潜んでいる魚も見られます。豊かな海が再現されている水槽です。